Crystallum Cuvee Cinema
生産地 南アフリカ / ウェスタンケープ
品種 ピノノワール 100%
生産者 クリスタルム
容量 750ml
参考上代 7,150円
クリスタルムは、南アフリカ・ヘルマナス地方にあるワイナリーで、ピーター・アラン・フィンレイソン氏によって2007年に設立されました。ピーター氏は、南アフリカのワイン界で著名な存在であり、彼の実家の「ブシャール・フィンレイソン」は、シャルドネとピノ・ノワールをこの地に初めて植えたパイオニア的な役割を果たしてきました。ピーター氏はその第三世代に当たり、実家のワイナリーでキャリアをスタートさせた後、独立して自らのワイナリーを立ち上げました。
彼の初リリースは2008年で、瞬く間に南アフリカ国内外で評価され、名実ともに南アフリカを代表するワイナリーのひとつとして認知されるようになりました。ピーター氏は、Tim Atkin MWによる生産者格付けで毎年1級に格付けされ、2021年には「Winemaker of the Year」に選出。彼のワインは品質の高さから世界中のトップレストランやワインショップで非常に人気があり、入手困難なファン垂涎のアイテムとなっています。
ピーター氏のワイン造りの哲学は「素晴らしいワインは醸造所ではなく畑で造られる」というもので、サスティナブルな環境造りを重視しています。自社畑以外の買いぶどうでも、確実に価値観を共有できる農家と契約し、全ての畑は南アフリカでも最も冷涼な地区に位置し、夏場でも気温が24~25℃に保たれています。各エリアの個性的な土壌がワインの味わいにしっかりと反映されており、シングル・ヴィンヤードのキュヴェでは、果房の付き加減を厳密に調整し、自然と収穫量が低く抑えられています。
ワイン造りのプロセスでは、収穫は涼しい時間帯に手摘みで行われ、自然発酵を行い、瓶詰めまで可能な限り不干渉主義を貫きます。シャルドネは全房プレスし、11カ月間そのままにしておき、ピノ・ノワールは小さなステンレスタンクで発酵し、ヴィンテージごとに全房・除梗の判断を変えています。熟成にはブルゴーニュ産のフレンチオーク樽を使用し、11~16カ月間寝かせます。全てのキュヴェはSO2の使用を最低限に抑え、無濾過・無清澄で瓶詰めされます。キュヴェ・シネマは近隣の地区で最も冷涼な風が吹き込む単一畑のぶどうを使用しています。全体の60%のぶどうは房ごとプレスされ、よく熟れた茎の成分がハーブのような清涼感や複雑味を演出。またぶどうをプレスする際、茎がクッションの役割を果たすため、種を潰し過ぎず、余分な苦味を抑える役割を果たすとともに、果実味の濃さも抑え、淡い色彩とエレガントで華やかな味わいを演出します。
Tasting note
野イチゴやサワー・チェリー、白コショウなどのスパイスの香りに、テロワールを感じるキノコや枯れ葉のニュアンス。口内ではフレッシュなタンニンやザクロの皮のようなテクスチャーが広がり、しっかりとした酸が印象的です。素晴らしいポテンシャルを体感させてくれる至高の1本です。
備考
仕入れの状況により最新ヴィンテージのお届けとなります。 ヴィンテージに関するご質問は別途お問い合わせください。
写真はイメージ画像です。実物と異なる場合がございますがご了承下さい。