Becker Riesling & Gewūrztraminer
生産地 ドイツ / ファルツ地方
品種 シャルドネ100%
生産者 フリードリッヒ・ベッカー
容量 750ml
参考上代 3,630円
フリードリッヒ・ベッカーは、ドイツで最も権威のあるワインガイド「ゴーミヨ」で最も注目に値する醸造家に贈られる「ライジングスター賞」を受賞、さらに2004年~2012年にかけて、同誌で9年連続最優秀赤ワイン賞を受賞するなど、今大人気の醸造家。日本では、2008年には洞爺湖サミットでもベッカーのピノ・ノワールが使用され、来賓の方々を唸らせたことも話題となりました。
イソップ童話の「ブドウときつね」の話はご存知ですか。きつねが高い所にあるブドウが食べたくて何度か跳び上がる。しかし、届かない。そして最後には、「あのブドウはまだ青くて食べられないや」と負け惜しみを言って去るというお話。ベッカーのワインのエチケットには「ぶどうとキツネ」の童話の挿絵が使われています。
当時、甘口の貴腐ワインを主力ワインとしていたファルツの巨大協同組合の跡継ぎとして期待されていたいベッカーは、石灰岩が隆起したシュヴァイゲン村の土壌と寒暖差のある気候に可能性を感じ、自らの大好きなピノ・ノワールに打ち込むために、周囲の猛反対を押し切って1973年に独立。甘口や貴腐ワイン用の甘いぶどうばかり栽培していた他の農家から「ベッカーのぶどうは酸っぱくてまずい」と激しい非難を浴びながらも、ワインにかける不断の努力と情熱から、ドイツのピノ・ノワールのトップの1人に昇り詰めたという、その逸話にちなんで描かれた個性的なエチケットですね。
アルザスの隣接地域に位置するファルツは、リースリングとゲヴュルツトラミネールの栽培が盛んで、歴史的にもこの2つの品種がよくブレンドされてきました。両品種ともアルザスで最高品質のものが知られていますが、最近ではファルツ地域でも気候変動の影響が見られ、その結果としてドイツ産のワインも人気を集めています。こちらのワインは、この歴史と伝統を現代に蘇らせたもので、少し甘みを残しつつも、上質な酸とのバランスが絶妙です。特にファルツ地域の石灰質土壌がワインに大きな影響を与え、すっきり軽やかに愉しめる辛口として人気を博しています。
Tasting note
華やかなアロマがグラスから広がり、特にゲヴュルツトラミネールのライチのような甘くアロマティックな香りが印象的です。味わいは香りと異なり、しっかりとした辛口であり、よく冷やしてアペリティフとして楽しむこともできます。甘味と酸味の絶妙なバランスがあり、うっとりするような白ワインに仕上がっています。
備考
仕入れの状況により最新ヴィンテージのお届けとなります。ヴィンテージに関するご質問は別途お問い合わせください。
写真はイメージ画像です。デザイン変更等、実物と異なる場合がございますが予めご了承下さい。