Domaine du Grand Cres / Corbières Crescendo
生産国 フランス / コルビエール(南仏)
品種 シラー 70%、グルナッシュ 30%
生産者 ドメーヌ・デュ・グラン・クレス
容量 750ml
参考上代 2,860円
あのDRCで栽培責任者として働いていた「栽培のエリート」のワイナリー
1989年、ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティの醸造と栽培に携わっていたエルヴェ・ルフェレール氏が設立したドメーヌ。ルフェレール氏は、INAOで2年間勤めた後、約5年ほどDRCに勤めたが、最高のワイン造りに触れるうちに、「自らも最高のワインを造ってみたい」との想いに駆り立てられ、テロワールのポテンシャルが高い南仏に自らのドメーヌを設立することを決意します。
南仏中の畑を歩き続け、ついに1989年、「南仏のテロワールの特徴が現われる土地であること」、「力強さだけでなく、エレガントでフェミニンなワインを産み出すことができる土地であること」という条件に合致したコルビエールという地に出会ったのがドメーヌ・グラン・クレスの始まりです。
ドメーヌ名の由来でもあるCrès(クレス)は、オック語で「(石灰岩の)岩石」という意味。
畑は石灰岩の岩盤上にあり、かつ厳しい剪定を行うため、収穫量は南仏では類なき少なさ。昼に照りつける太陽光、朝晩の涼しい風”ミクロクリマ”によって、寒暖差が生まれ、高い糖度をもちながらも、素晴らしくエレガントな酸も持ち合わせる最高の葡萄ができるのです。栽培はリュット・レゾネを採用。醸造には樽を用いるが、ルフェレール氏は樽に基因する風味を嫌い、あくまでも熟成の容器として捉えており、まろやかなテクスチャー、フィネス、エレガンスをもつ、フェミニンなスタイルのワインに仕上げています。
こちらのワインは、暑い平地ではなく、山奥にある「ラグラース」という標高300mの岩山の山頂を開墾して切り拓いた畑のブドウを使用。穏やかで品が良く、ブルゴーニュの偉大なワインを想起させるオーラをまとった魅力的なワインです。ワイン名の「クレッシェンド」とは、音楽用語で「だんだん強く」を意味しており、時間と共にゆっくりと、優美さの中にも、テロワールが秘める大地のエネルギーをしっかりと感じさせてくれる深みのある味わいです。
気分は南仏プロヴァンス。ジャズピアノなど音楽を聴きながら、優雅な時間のお供にぴったりな赤ワインです。
Tasting Note
黒系果実にリコリス、スパイスの香り。よく熟した滑らかなタンニンとエレガントな酸が印象的です。南仏らしいシラーの凝縮した果実味と、テロワールからくる生き生きとしたミネラルをしっかりと感じます。気取った感じはなく、口あたりが滑らかで、スルスルと飲めてしまいます。
備考
写真はイメージ画像です。デザイン変更等、実物と異なる場合がございますが予めご了承下さい。